我々はFGFシグナルがkinociliaの形態形成に関与していることを報告した後に、内耳有毛細胞のstereociliaの先端に局在するFGFR1の役割解明を行った。まず、自作抗体での免疫染色により、特徴的かつ一過性(P2-P7の蝸牛、P1-P10の前庭)にFGFR1が発現することを見つけた。また共通の抗原部位を認識する市販抗体でも同様の染色像を確認した。更にP4マウス蝸牛からクローニングしたFGFR1遺伝子の配列に、膜貫通および細胞内ドメインを含まない新規のisoformが存在した。一方、時期限定のFGFR1 cKOマウス作製を試みたが、KO効率にバラつきがあり評価が困難であった。
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