研究課題/領域番号 |
25462645
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
阪中 雅広 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60170601)
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研究分担者 |
暁 清文 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00108383)
住吉 真帆 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60444767)
秦 龍二 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (90258153)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 虚血性難聴 / 骨髄単核球 / 再生医療 |
研究概要 |
自己骨髄単核球を用いた再生療法は虚血性心疾患や末梢動脈閉塞症での有用性が報告されている。骨髄単核球による虚血改善効果は移植する骨髄単核球分画に含まれる骨髄幹細胞の数に依存することが知られている。そして加齢と共に骨髄幹細胞の数が減少しているだけでなく、幹細胞の機能も低下していることも知られている。そこで本研究では幼年期の砂ネズミより採取した骨髄単核球を用いた細胞治療が虚血性内耳障害を軽減させる効果があるかどうかを、老齢砂ネズミ虚血性内耳障害モデルを用いて検討した。その結果幼若な砂ネズミより採取した骨髄単核球を移植した場合、老令砂ネズミより採取した骨髄単核球を移植した場合より虚血性難聴の改善効果の傾向が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分担研究者の秦が一昨年、愛媛大学から藤田保健衛生大に移動しており、実験室の整備に時間をとられている。サンプルの保存に必要な超低温冷凍庫の購入等が必要になっており、それらの機器を含めた、実験環境のインフラ整備が済むまで、研究の進行がやや遅くなっている。愛媛での研究は予定通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
現在の骨髄単核球を用いた実験を繰り返し、幼若な砂ネズミより採取した骨髄単核球を移植した場合と老令砂ネズミより採取した骨髄単核球を移植した場合で、虚血性難聴の程度に有意差があるかどうか検討する。有意差が見られたら、次に骨髄単核球のどの成分が重要であったかを確認するため、磁気細胞分離法によりCD34陽性細胞を除去した骨髄単核球を移植し、虚血性内耳の保護効果の有無を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
分担研究者の秦が一昨年、愛媛大学から藤田保健衛生大に移動しており、実験室の整備に時間をとられている。サンプルの保存に必要な超低温冷凍庫の購入等が必要になっており、それらの機器を含めた、実験環境のインフラ整備が済むまで、研究の進行がやや遅くなっている。 分担研究者の秦に関しては、超低温冷凍庫等の購入を行い研究を迅速に行えるようにする。
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