増加するもいまだ治療法のない老人性難聴および老化のモデルマウスSAMP1を用い、細胞性免疫老化、加齢性難聴・蝸牛神経節萎縮が、同系胎児胸腺移植により治療できる可能性を明らかにした。また、胸腺移植前・後の比較により、CD4+ T リンパ球 のうち、interleukin 1 receptor type 2 (IL-1R2:IL-1をブロック) 陽性リンパ球(T1R2)と naturally occurring regulatory T cells(nTreg)は老人性難聴・免疫老化に関与し、これら2細胞以外のリンパ球(ナイーブCD4+ T リンパ球)は難聴改善、免疫若返りに働く可能性を示唆した。
|