マウスの鼻腔にはGrueneberg ganglion・鋤鼻器(Vomeronasal organ:VNO)・Septal organ・主嗅上皮と4種類の嗅覚器が存在する。その中で主嗅上皮は嗅覚をつかさどる主たる器官である。我々は実験動物としてひろく利用されているC57BL/6Jマウスの一側鼻腔の嗅上皮で、嗅球に投射して機能している嗅神経細胞数は成獣で約500万個であることを明らかにした。 またラットにおける一側鼻腔の嗅上皮に存在し、嗅球に投射して機能している嗅神経細胞数は新生児期では約50万個であるのに対し、生後8週の成獣では約2100万個であり2歳齢までほぼ不変であることを明らかにした。
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