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2015 年度 実施状況報告書

鼻粘膜由来組織幹細胞による末梢神経再生の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25462666
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

濱島 有喜  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30343403)

研究分担者 飛田 秀樹  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305525)
江崎 伸一  名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20620983)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード組織由来多能幹細胞 / 顔面神経麻痺 / マウス / 神経幹細胞
研究実績の概要

胎児マウス鼻粘膜を採取し、血清不添加の培養液で培養したところ、細胞塊が認められた。細胞塊を採取し、RT-PCR、免疫組織学的に検討したところ、神経幹細胞マーカーであるNestin、Musashi-1、Nanog、Sox-2を発現していることが確認された。そのためこれらの細胞は嗅神経幹細胞(Olfactory stem cell)と考えられた。またこのOSCを血清添加の培養液で分化誘導したところ、b-tublin、GalC、GFAPを発現し、あらゆる神経細胞系に分化する能力を持っていることが免疫染色で示された。またOSCが分泌するサイトカインを抗体アレイで検討したところ、IGF-BP3、TWEAK、TWEAKRなど神経回復を促進しうるサイトカインが検出された。
マウス顔面神経を本幹で圧迫し顔面神経麻痺モデルマウスを作成した。徐放性ハイドロゲルであるMedgelとともにOSCを損傷神経上に投与したところ、OSCとMedgelを用いた群で最も顔面神経麻痺からの回復が促進された。顔面神経麻痺スコアを検討したところ、OSC単独では1週間程度の促進効果が認められたが、OSCとMedgelを用いた群では2週間以上の促進効果が認められた。顔面神経本幹を露出して刺激し、頬筋の誘発筋電図を検討したところ、OSC+Medgelの促進効果が確認された。顔面神経の切片を作成し、有髄神経数を数えたところ、組織学的にもOSC+Medgelの促進効果が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

論文をまとめ欧文誌に投稿したところ、Major reviseとの返事があった。

今後の研究の推進方策

欧文誌に投稿したところ、鼻粘膜由来幹細胞の分泌するサイトカインにつき検討するように指示をうけたため、現在検討中である。

次年度使用額が生じた理由

投稿雑誌の指示に従って、組織由来幹細胞の分泌するサイトカインを検討している。

次年度使用額の使用計画

ELISAでGNDF、NGF、NT-3/4を測定する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 唾石の局在におけるSialoCT2015

    • 著者名/発表者名
      濱島有喜、村上信五、永井世里
    • 学会等名
      第28回日本口腔咽頭科学会
    • 発表場所
      ホテル阪神(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2015-09-10 – 2015-09-11
  • [学会発表] 名古屋市立大学における唾液腺内視鏡手術の検討2015

    • 著者名/発表者名
      濱島有喜、南方寿哉、勝見さち代、尾崎慎哉、江崎伸一、村上信五
    • 学会等名
      第63回中部地方部会連合会
    • 発表場所
      ホテルブエナビスタ(長野県松本市)
    • 年月日
      2015-07-18 – 2015-07-19
  • [学会発表] 唾石の局在のためのSialoCTの有用性2015

    • 著者名/発表者名
      濱島有喜、村上信五、尾崎慎哉、小山新一郎
    • 学会等名
      第116回日本耳鼻咽喉科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2015-05-20 – 2015-05-23
  • [学会発表] 名古屋市立大学における一側性反回神経麻痺に対する喉頭形成術の検討2015

    • 著者名/発表者名
      濱島有喜、村上信五、小山新一郎
    • 学会等名
      第27回日本喉頭科学会
    • 発表場所
      ホテルグランドヒル市ヶ谷(東京都新宿区)
    • 年月日
      2015-04-09 – 2015-04-10

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公開日: 2017-01-06  

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