本研究の目的は、筋タンパク合成促進にとって重要とされる分岐鎖アミノ酸(BCAA)の嚥下障害への関与を解明することである。基礎データとして、若年、高齢マウスにおける嚥下関連筋群と、コントロールの四肢筋における形態的評価を行った。前頸筋群、舌、咽頭収縮筋およびヒラメ筋を採取後、H-E染色による観察、AchE染色による神経筋接合部の観察、筋線維のタイプ分類を行い、各年代のマウスで比較、検討を行ったが有意差を認めなかった。また標本の各部位におけるアンドロゲンおよびプロゲステロン、エストロゲンα-およびβ-受容体、IGF受容体の局在および密度を免疫組織学的に解析したが有意差を認めなかった。
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