• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

Smad3抑制による瘢痕声帯の治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462687
研究機関熊本大学

研究代表者

増田 聖子  熊本大学, 医学部附属病院, 非常勤診療医師 (70346998)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード瘢痕声帯
研究実績の概要

前年度に引き続きフェレットを用いた瘢痕声帯モデルについて、組織学的な検討を行った。前年度までの研究で、フェレットの瘢痕声帯ではHE染色、Elastica-van Gieson染色、Alcian blue染色において他動物種での報告と同様にコラーゲン線維の増生、ヒアルロン酸の減少などの所見は見られたが、これらの染色では定量評価は難しい。今後、瘢痕声帯に対し遺伝子導入を行うにあたって、その治療効果についてより他覚的に評価を行うために、瘢痕声帯においてタンパク発現が増加すると報告されているⅠ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、フィブロネクチンの3つのタンパクについて免疫染色を行い、声帯膜様部における染色陽性部分の割合を、画像処理ソフトをもちいて評価した。
前年度の報告と同様の方法でオスフェレットをもちいて瘢痕声帯を作成し、薄切切片を作成した。上記のタンパクについて蛍光免疫染色を行った。画像処理ソフト(image J)を用いて声帯膜様部全体に対する免疫染色陽性の部分の面積を算出し、処置側と非処置側で比較すると、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、フィブロネクチンのすべてにおいて、処置側で有意にこれらのタンパクの発現が増加していた。特にⅠ型コラーゲンでは処置側と非処置側との差が顕著であり、今後、瘢痕声帯にたいする遺伝子導入などの処置を行った際の評価に適している可能性が考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

診療が忙しく、研究時間の確保が難しかったため。

今後の研究の推進方策

大学院生等の協力を得ながら実験を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究時間が十分に確保できなかったため、計画より遅れており、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

今後は瘢痕声帯への遺伝子導入実験を行う予定であり、そのために繰り越し金を使用する予定である。

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi