頭頸部扁平上皮癌に対するγ線と炭素線照射の効果とEGFRの関係、また抗EGFR抗体(cetuximab)を投与による照射効果の変化、メカニズムを解析した。Clonogenic survival assayでは、頭頸部扁平上皮癌細胞のHN5においてγ線、炭素線ともに増感作用を認めた。western blotでEGFRの発現状況を確認したところHN5ではEGFRの高度発現が認められた。HN5を用い、その増感作用のメカニズムをγH2A-X foci、TUNNEL assayにおいてはcetuximabによりDNA損傷からの回復が遅延しapoptosisの誘導が増強されることが示された。
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