錐体サイクリックヌクレオチド依存性チャネルα鎖の変異は杆体一色覚をもたらすが、ミスセンス変異は約90知られており構造-機能相関を探るよいモデルと考えられた。ミスセンス変異を持ったα鎖を恒常的に発現する細胞を樹立し、カルシウムセンサーを用いた機能解析を行った。機能(+)の変異に関してはパッチクランプ法で詳細な解析を行い、一方、機能(-)の変異に関しては低温培養によるチャネル機能のレスキューを検討した。いくつかの変異チャネルはレスキュー可能であることが明らかになったが、この効果は、細胞膜タンパク質の標識と、変異α鎖の標識とを組合わせて調べた結果、細胞内トラフィッキングの改善によることが分かった。
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