研究成果の概要 |
各種TRPカチオンチャンネル (TRPV1, TRPA1, TRPV4)の遺伝子ノックアウトや阻害薬で、角膜のアルカリ暴露後の線維・瘢痕化の抑制を実現できた。培養マウス線維芽細胞で、線維化に関与するTGFbeta由来シグナル(各種MAPKやSmad)の活性化を各種TRPチャンネルが制御していることが判明した。TRPV4シグナルはインターロイキン6の発現制御を介して、組織線維化にプラスに関与していることを解明できた。結膜瘢痕でも同様のメカニズムが備わっていると予想されたが、予備実験に止まった。マウス水晶体ではTRPチャンネルの上皮ー間葉系移行を介した線維・瘢痕化への影響は少ないと思われた。
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