研究課題
研究計画に則り、ロシアおよび中央アジア諸民族を対象としてベーチェット病の臨床像、疾患関連遺伝子解析のための DNA サンプルの収集を進めた。前提としてロシアでの共同研究体制を構築した。ロシア中央アジア諸国はベーチェット病が多発するシルクロード沿いにあるが、これまで同病の検討はほとんどされていない。今回我々はロシア国内にも同病患者が多数存在すること、民族的にはいわゆる白系ロシア人より中央アジア遊牧系諸民族に多くみられること、その臨床像は日本などと類似していることを明らかにした。結果の一部は既に英文原著論文として発表された(印刷中)。遺伝子サンプルも収集しているが、まだ数量が不十分、かつ現地で抽出された DNA の品質がかならずしも良好ではなかった。
1: 当初の計画以上に進展している
研究計画では初年度、国際研究体制の構築と臨床データ、遺伝子データの集積を行う予定であった。国際研究体制構築と臨床データの収集が順調に進み、初年度中にロシアでのベーチェット病臨床像を英文原著論文として発表することが出来た(Clin Rheumatol 2014, 印刷中)。
平成26年度にロシアへ赴き、ロシア国立リウマチ研究所と打ち合わせを行う。特に患者データの追加と良質な DNA 検体の抽出について直接意見交換・助言を行う。また、同国内では必ずしもベーチェット病の認知度が高くないため、モスクワで講演を行い、医師に対する啓発も行う予定である。ただし、多少政治情勢に影響される恐れがあると思われる。
収集検体数がまだ不十分であること、在庫の関係で遺伝子解析用試薬の一部が次年度の納品になったため。計画通り、遺伝子解析の消耗品として使用予定である。
すべて 2014 2013
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 9件) 図書 (4件)
Clin Rheumatol
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