経角膜網膜電気刺激(TES)の安全性と短期効果を評価するための臨床での電気生理学的検査法であるmfERG とVEPについて、その刺激モニターであるCRTが入手困難となったと言う社会的背景がある。そこで代わりとなる液晶ディスプレイ(LCD)や有機ELの有用性を検討しモニターの種類による特性を理解して使用すれば対応可能であるという見解を得た。次に、TESを行う際の電極の種類と位置の検討では、皮膚電極での刺激効率はBrian-Allen型コンタクトレンズ電極(BA)に比して同等かそれ以上であり、位置は上下が好ましいと考えられた。記録電極においては、双極誘導のほうが望ましいことが分かった。
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