本研究ではTLR4の網膜内新規リガンドを同定し、そのRGCのの変性機序を解明した。TLR4の新規リガンドとしてHistoneH2B(H2B)が検出された。H2Bをwild miceの硝子体に投与するとRGCの変性が生じるが、TLR4 KO miceに投与してもRGC変性は生じない。Real time PCRにてH2B投与後の炎症性サイトカインの変化を検討した。wild miceでは有意に上昇するがTLR4 KO miceでは上昇しなかった。この結果はH2BがTLR4を介して炎症性サイトカインの上昇によりRGCの細胞死を惹起していることが証明された。
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