ミトコンドリアカルパイン-1のlarge fragmentには分子シャペロンと特異的に結合する部位があり、この部位の10個のアミノ酸配列からなるペプチドには視細胞保護作用があることが、以前の申請者の研究室で明らかとなった。本研究ではこのペプチドがウサギなどの中型動物でも点眼により網膜まで送達できるかどうかを調べた。その結果、濃度依存性に点眼にて網膜への送達が可能である事が明らかとなった。その他、ヒト皮膚細胞からiPS細胞を作製することに成功したとともに、ヒト由来細胞へのラットカルパイン阻害ペプチドの効果も検討した。
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