研究課題/領域番号 |
25462750
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
吉富 健志 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60191623)
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研究分担者 |
石川 誠 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10212854)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 緑内障 / 緑内障治療薬 / 眼循環改善効果 / 視野進行 |
研究概要 |
緑内障に対する治療は、薬物治療、手術治療双方とも現状では眼圧下降療法のみである。眼圧下降以外の治療については、様々な研究が行われているが、現状ではまだ臨床に結びつく治療法は開発されていない。 我々は既存の緑内障治療薬の血管平滑筋に対する薬理作用を研究することを目標として、炭酸脱水酵素阻害薬である、トルソプトとブリンゾラミドについてこれらの薬剤の眼圧下降以外の薬理学的機序による眼循環改善作用を検討している。具体的にはin vitroでウサギ摘出血管平滑筋に対する作用やレーザースペックル血流測定装置を用いたウサギに対するin vivo作用を比較検討することによって検討している。トルソプトの作用についてはある程度の結果が出ており、今後論文化して学会でも発表する予定である。具体的にはこの薬剤はin vitroでも血管弛緩作用があり、in vivoの結果とも合致していた。 また、臨床的にも緑内障治療に有効であるかを明らかにするため、以前の研究で眼血流作用に対する作用は異なるが、眼圧下降効果は変わらないキサラタンとタプロスにおいて視野の進行に差があるかどうかを、他施設と共同して研究を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大学院生を中心として実験は進行している。 他施設共同研究は3年の経過観察期間を設定しているが、症例数がやや不足しており、有意差が検出できるかは不明である。
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今後の研究の推進方策 |
BrimonidineとDorzolamideについてその作用機序をin vitroで調べる研究は順調に進んでいる。 レーザースペックルを用いてその眼循環効果をIn vivoで調べていないβ遮断薬、BrimonidineとDorzolamideについて効果を比較する研究は、ウサギの状況によってばらつきが多いため進行が遅れており、一定の条件にするための方策をコンエンド柱に確立してゆく。 正常眼圧緑内障で経過観察されている患者さんの中で、プロスタグランディン製剤単独で経過観察されている例を対象にしたもので、無作為にtafluprost, と latanoprostを割り付けて、その視野進行に対する効果を比較検討するもので、経過観察期間は3年を予定しており、多くの症例が狩猟している。今年度柱に結果を解析する予定である。
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