緑内障治療薬として知られる炭酸脱水酵素阻害剤はレーザースペックル血流測定装置を用いたin vivo実験でウサギの眼血流増加作用があり、この薬理作用として血管平滑筋弛緩作用が考えられた。さらにウサギの摘出眼動脈を用いたin vitro実験では、Acetazolamideで血管弛緩作用がほとんどないにもかかわらず、Dorzolamideには血管弛緩作用がある事から、炭酸脱水酵素阻害作用とは異なる、すなわち眼圧下降機序とは全く異なる作用機序で血管平滑筋に作用することを認め、報告した(Jpn J Ophthalmol. 2016;60:103-10)。
|