眼表面上皮細胞による自然免疫機構を介した炎症制御機構の解明、特にTLR3-EP3を介した炎症制御機構の解明に焦点を当て研究を行った。具体的には、眼表面上皮細胞においてTLR3刺激によって、様々な遺伝子発現ならびに蛋白が誘導されること、また、それらの多くは、EP3刺激により抑制されることをあきらかとした。また、遺伝子改変マウスを用いた解析において、EP3欠損マウスで発現が上昇する遺伝子群は、EP3TLR3二重欠損マウスによって、その上昇が消失することも明らかとした。これらの結果は、TLR3誘導性の遺伝子発現をEP3が抑制していることを示している。
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