加齢黄斑変性に対してヒトiPS細胞由来網膜色素上皮細胞シートの移植が臨床応用された。一方で病変部が約3.0mm径であることから、3.0×3.0mmの移植片を移植することが望ましいが、現在の手術器具では1.3×3.0mmの移植片の移植が限界である。そこで、現在の強膜創の長さ(1.5mm)から3.0×3.0mmの移植片を移植可能な手術器具の開発を行った。作製した移植器具は、カニューラの吸引口を眼球内への挿入方向から見て横側に設置し、また内部を渦巻き状に加工することで3.0×3.0mmの移植片を収納可能な設計にした。これにより、強膜創よりも大きな細胞シートを移植することが可能となった。
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