研究課題/領域番号 |
25462768
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 英之 東北大学, 大学病院, 講師 (40438461)
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研究分担者 |
田中 拡 東北大学, 大学病院, 助教 (50579448)
仁尾 正記 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70228138)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 胆道閉鎖症 / 層別化 / 肝生検 / microRNA |
研究実績の概要 |
平成27年度は前年度からの臨床データによる層別化や予後因子の検討に加え、使用する肝臓の病理組織的所見による臨床経過の検討、病理学的所見と臨床経過に関する既存論文のシステマティックレビューによるエビデンスの集積・統合を行った。システマティックレビューの結果からは、肝生検の肝線維化が中期的な自己肝生存に対しても有意な因子である可能性が示された。 また、中期的に自己肝生存を得た症例が長期的な予後を確保できるためには、食道静脈瘤のコントロールが重要であることも確認された。これらの所見は初回の肝臓の病態とくに線維化の進行に関連する因子が中長期的に重要であることを示唆している。 さらにホルマリン固定パラフィン包埋標本からのmicroRNA抽出を行う準備を整えて、実際の作業を行った。microRNAの抽出の精度を向上させ、今後のmicro arrayを行う事が可能な核酸の品質を確保することが課題であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床データの解析により患者の臨床経過による層別化は順調に進行している。さらに使用する肝臓の病理組織的所見による層別化を行う作業もある程度の進捗を得ている。 microRNAの抽出作業は遅れを見せているが、問題点を明らかにすることで今後の作業を進めることが可能と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度には現在進めているホルマリン固定パラフィン包埋標本の肝生検組織からの核酸抽出を進めて、当初の目標であるmicroRNAおよびRNAのmicro arrayによる核酸情報による患者層別化と既存の肝組織所見による層別化、これまで行ってきた臨床経過による患者層別化との結果を統合することで、これまでとは異なった視点による手術時検体の核酸情報による患者予後予測モデルの確立を目指す予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
核酸抽出の過程において、使用検体の品質およびその手技の精度によりmicro arrayを実施するに十分な品質と量の核酸抽出に至らなかったため、尤も費用がかかるmicro arrayを実施することが平成27年度にはできなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度には前年度問題点を改善して、micro arrayを実施することが可能な核酸を抽出することで、micro arrayを実施し、さらにその関連の解析を実施することを予定している。
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