胆道閉鎖症の葛西手術時肝生検標本を用いて、microRNAの発現レベルについての網羅的解析を行った。具体的には手術時期の違い、術後経過の違いとmicroRNAの発現レベルについての違いを検討した。さらにGO解析により転写ネットワークにおいて有意な要因となり得るmicroRNAを抽出して、ホルマリン固定パラフィン包埋標本からのmicroRNAによるリアルタイムPCRによる発現解析を実施した。 今回の研究で胆道閉鎖症の病態進展にmicroRNAによるエピジェネティック制御が関与している可能性について追求することができ、microRNAの発現状況により患者の層別化の可能性を確認できた。
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