研究実績の概要 |
昨年、実験結果の出たRhoA遺伝子、蛋白の高発現に関する論文を作成し、投稿し受理された。Increased pulmonary RhoA expression in the nitrofen-induced congenital diaphragmatic hernia rat model. Takayasu H, Masumoto K, Hagiwara K, Sasaki T, Ono K, Jimbo T, Uesugi T, Gotoh C, Urita Y, Shinkai T, Tanaka H. J Pediatr Surg. 2015 Mar 7. pii: S0022-3468(15)00165-7. doi: 10.1016/j.jpedsurg.2015.02.063. [Epub ahead of print] ついで、肝臓におけるエリスロポエチンおよびそのレセプターの遺伝子や蛋白の発現も調査した。エリスロポエチンの胎児肝臓における発現は在胎19日目にピークを迎えることが分かったが、mRNAレベルでは負う隔膜ヘルニアモデル群で有意に発現が落ちており、その傾向は免疫染色にても確認された。 ついで胎児肺において、気管の内皮細胞にてエリスロポエチンの発現を認めた。しかし、その発現量は少なく、モデルと比較群で発現量に差を認めなかった。現在、エリスロポエチンレセプターの局在を調査中である。さらに、出生直後の血清エリスロポエチンの濃度を測定することも試みたが、ラットの新生児の血液量が、測定に必要な量に著しく不足である事が、数回の試みにて分かった。なお、肝臓におけるエリスロポエチン発現の抑制については、2015年5月に行われる太平洋小児外科学会で発表する予定である。また論文も作成中である。
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