研究実績の概要 |
~in vitroにおけるALA-PDT~ ①NB-1の5-ALAの取り込みとPpIXへの代謝 方法:dishに4.0×105 cellsの細胞を播種し24 hr培養後ALAを添加して最終濃度1.0 mM ALAとし、1, 3, 6, 12, 24 hr作用させた後に細胞を回収しFACSを用いて細胞内に含まれるPpIXの有無を確認した。FACSには励起光に405 nm を用い検出器には695 nmのフィルターを用いた。結果:作用時間依存的に細胞内へPpIXが取り込まれている細胞の数が増加していることが確認された。作用時間48 hrでは細胞内にPpIXを取り込んでいる細胞の数は減少していた。 ②NB-1に対するALAの細胞傷害性の検討 方法:細胞は5.0×104 cells/well とし24 hr培養を行った。培養後、0, 15.625, 31.25, 62.5, 125, 250, 500, 1000, 2000uM ALAで各wellへALAを添加し、4 hr作用させた。作用終了後、PBSを用いて二度洗浄を行い10% WST-8試薬を含むculture mediumを加えて30 min, 37 ℃インキュベートした。インキュベート後、450 nmでの吸光度を測定し生細胞の割合を検討した。結果:作用4 hrにおいて濃度依存的なALA投与による細胞傷害が認められた。 ③細胞内外に含まれるPpIXの濃度の検討 方法:細胞外PpIXは培養上清から50uL新鮮培地から50uL取り合計100uLに405 nmの励起光を当て635 nmの波長を計測した。0-20uM PpIXを含む培地から同様に635 nmの波長を計測したものから検量線を作成し各サンプルに含まれるPpIXの濃度を算出した。結果:細胞外PpIXの濃度は作用濃度依存的な増加が確認された。
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