超微細血管吻合技術を用いて種々の小臓器移植モデルを作成し手法を改良した。ラットを用いた眼球移植モデルでは、血管柄付き末梢神経移植を中心に、手術手技の確立と評価を行った。末梢神経のドナーは正中神経と顔面神経を用いた。網膜への直接の神経縫合は技術的に困難であったため、強膜の小切開から神経断端を網膜下に差し込み、神経を埋入した。神経の伸長は認められたものの再生率は低かった。また血管吻合技術の改良をではレシピエント側とドナー側の血管口径差を解消するために小口径動脈の側端吻合を開発した。またカニクイザルを用いた子宮移植モデルでは、血管吻合の腰式に改良を加え、術式の単純化を図った。
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