研究実績の概要 |
in vivoにおける血管付加組織(肉芽)再生の検討を以下の実験グループで行った。control群: collagen sponge+saline, group 1: collagen sponge+PRP, group 2: collagen sponge+PRP+bFGF, group 3: collagen spone+PRP+controlled release bFGF その結果、 組織再生にはPRP(多血小板血漿)とbFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)の併用が有用で、control及びPRP単独使用に比べて有意に大きな組織が再生された。肉芽形成の成熟度(線維化の程度)で比較すると、bFGF徐放化を併用した実験群が線維化の程度が進んでいた。これまで、bFGFの単独使用ではcollagen spongeの異物分解反応が希に見られた。PRPを併用することで、異物分解反応は全く見られなくなり、安定した組織再生が再現性を持って得られた。現在、各実験グループの組織採取は終わり、組織学的に再生組織量、線維化、炎症部位の比率について、さらに検討しているところである。
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