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2013 年度 実施状況報告書

リンパ管・リンパ節低形成と続発性リンパ浮腫の発症との関連性についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 25462797
研究機関横浜市立大学

研究代表者

山本 康  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 非常勤診療医 (00336554)

研究分担者 安村 和則  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (40351621)
佐武 利彦  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 准教授 (60271318)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードリンパ浮腫
研究概要

本研究の目的は,悪性腫瘍切除に伴う続発性リンパ浮腫を発症しやすいと考えられるリンパ管低形成患者を悪性腫瘍切除前にスクリーニングし,術後実際にリンパ浮腫を発症したかどうかを確かめることである。
ヒトによる検証では,リンパ管低形成を評価する方法としてICGクリアランスメータを用いて健常者(n=3)で行ったところ,ICG5ml,1足への投与で2被検者で未検知という結果に終わっている。残る1被検者でICG10ml,1足への投与で9分程度で指先の検知器で検知された。1被験者のみの検出であるため,ICGクリアランスモニターを用いてリンパ管の低形成が評価できるかどうか,という点については被験者数を増やして検証するしかないが,ICGクリアランスモニターを用いて足部皮下に投与したICGが指先で検知できることが証明されたことは大きな進展である。
さらに,ラットを用いる個体差の研究では,全身麻酔下にラット後ろ足に投与した染色液(Patent blue)が中枢側の傍大動脈リンパ管に達するまでの時間を測定するモデルを作成した。 今のところ,到達時間の大きな個体差は認めていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ICGクリアランスメータの信頼度が不透明である上に,ICGの投与量や測定方法,部位,時間などに先行研究がなく,臨床経験だけを参考に被験者を用いて検証を開始したため,時間と労力を必要とした。

今後の研究の推進方策

ICGクリアランスメータ以外に低形成を定量化して評価する方法については,過去の臨床経験からよいと思われるものを試していく。
ICGクリアランスメータについては,被験者数を増やして個体差の程度について検証していく。確実に全被験者で検出可能なICGの投与量や投与方法についても検証する。
ラットを用いる研究では,まず傍大動脈リンパ節までの到達速度に個体差を認めるかどうかを検証する。個体差があれば鼠径部のリンパ節郭清を行って,到達速度が遅い個体の方が下肢浮腫を生じやすいかどうか,について検証を進める。。

次年度の研究費の使用計画

被験者への謝金やレンタル測定機器費用を見込んでいたが,初期の検証で予想するような結果が得られず,検証方法をリファインするのに時間がかかってしまった。そのため被験者数が少なく,次年度使用額が生じた。
被験者への謝金や借用機器費用を見込んでいる。

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公開日: 2015-05-28  

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