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2013 年度 実施状況報告書

皮膚・創傷におけるversicanの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 25462801
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

荒牧 典子  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80365311)

研究分担者 貴志 和生  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40224919)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード創傷治癒 / 細胞外マトリックス / versican
研究概要

本研究では、細胞外マトリックス-versicanの発現及び分解が、創傷治癒(血管新生・肉芽増生)や癌の増殖においてどのような意義をもたらすのかを検討する。既に発表している線維芽細胞のデータ(Hattori et. al. J. Biol. Chem. 2011)やin vivoの予備実験によるデータからversicanの発現あるいは代謝や分解が癌の増殖や創傷治癒に関与していることが示唆された。これまで、versicanと癌について、in vitroで検討した論文が散見されるが、in vivoで検討した報告はない。そこで、我々は、versicanのheterozygous ノックアウトマウスを用い、癌の移植モデルおよび創傷治癒モデルを作成・検討し、更にin vitroでの系を用いることで、癌浸潤や創傷治癒におけるversicanの役割を検討することを目的として、研究を行っている。
平成25年度は、Adamts5のノックアウトマウスの細胞を用いた研究で、細胞外マトリックスが細胞の形質に寄与することを元に、ノックアウトマウスの創傷治癒実験をほぼ終了し、解析を行っている。これまでの研究データに今年度得られた一部のデータを加え、国際学会に発表している。
またversicanの分解産物であるversikineがケロイド組織で上昇し、線維芽細胞の増殖能を上げることを確認し、学会発表を行った。現在追加実験と共に論文投稿準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Adamts-5ノックアウトマウスを用いた創傷治癒実験は概ね終了しており、現在その解析を行っている。
また、versicanの分解産物であるversikineの機能解析も、リコンビナントを用いた細胞増殖能実験で、増殖促進の結果を得て、現在、受容体の検索を行っている途中である。

今後の研究の推進方策

今後、創傷治癒の組織切片を用いて、その詳細な解析を行う一方で、分子生物学的解析により、versikineの受容体を検索し、解明を目標としている。

次年度の研究費の使用計画

抗体の使用量が予定よりも少なく済んだため。
今後、主に抗体の購入に使用予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ケロイド組織におけるversikineの役割2013

    • 著者名/発表者名
      荒牧典子
    • 学会等名
      第22回日本形成外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      20131107-20131108
  • [学会発表] 次世代のケロイド・肥厚性瘢痕治療:細胞外マトリックスから見た ケロイド-ケロイド組織におけるversicanの産生・分解2013

    • 著者名/発表者名
      荒牧典子
    • 学会等名
      第15回日本創傷外科学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20130711-20130712
  • [学会発表] Reduced ADAMTS5 proteolysis of versican is associated with accumulation of pericellular matrix in fibroblasts and transition to a myofibroblastic phenotype2013

    • 著者名/発表者名
      Noriko Aramaki-Hattori
    • 学会等名
      Tissue Repair and Regeneration: Gordon research conferences
    • 発表場所
      New London, NH, United states
    • 年月日
      20130616-20130621

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公開日: 2015-05-28  

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