研究課題/領域番号 |
25462803
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
名取 悠平 順天堂大学, 医学部, 助手 (80445478)
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研究分担者 |
林 礼人 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10365645)
水野 博司 順天堂大学, 医学部, 教授 (80343606)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 短期的電気刺激 / Thy-1 YFP16マウス / 軸索再生 / 糖尿病 / 神経障害 |
研究概要 |
軸索が全て蛍光発色するThy-1 YFP16マウスを用い、蛍光顕微鏡を用いた蛍光発色の強度と再生軸索の実際の再生軸索の組織学的な評価を比較検討した。 Thy-1 YFP16マウスの右坐骨神経中枢部をマイクロ攝子で5秒間圧迫し、Waller変性を生じさせ、その2週間後に開創し蛍光顕微鏡下にlive imagingを行い、発色強度が低下する位置を計測した。その位置より3mm末梢及び中枢の発色強度を計測し、中枢側を1として末梢側の値との比で評価しました。組織学的評価として、発色強度が低下する3mm中枢側及び末梢側で視野毎の軸索数を光学顕微鏡下でカウントし、髄鞘形成によるミエリン厚並びに軸索短径を電子顕微鏡下に計測しました。 発色強度の比と視野毎の軸索数は相関係数は0.9673と発色強度と軸索数の強い相関関係を認め、近似直線のY切片が0に近い値となった。平均ミエリン厚との比較では、相関係数は0.8487となり、平均短径との比較でも、相関係数は0.905で発色強度との相関関係を認めた。今回はlive imagingによる定量的評価の有用性を組織学的に検討し、蛍光発色強度は軸索数との強い相関関係から、軸索再生の定量的評価として妥当性があると考えた。 この結果を踏まえ、今後は短期的電気刺激の神経再生における有用性をlive imagingで評価すると共に、組織学的評価などを組み合わせ神経再生をリアルタイムで観察評価していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた計画で実験が進んでおり、結果も得られている。
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今後の研究の推進方策 |
当初予定していた計画を実行する。
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