Group1をコントロール群、Group2を30分刺激群、Group3を60分刺激群とした。 神経刺激1.2週後に開創し、軸索の伸長を蛍光顕微鏡下にlive imagingにて観察した。刺激1週後では発色強度が低下しはじめるまでの距離は、Group1で4.6mm Group2で4.69mmGroup3で5.2mmで、神経刺激2週間後ではGroup1で6.68mm Group2で7.08mmGroup3で7.38mmであった。一週後と同様Group3.2.1の順で遠位まで蛍光発色が達していました。1から2週間後の伸長距離を比較するとGroup1で2.08mm、Group2で2.39mm、Group3で2.18mmと各群でほぼ同じ値となった。 神経刺激3ヶ月後に下記評価を行った。知覚神経再生の評価としてElectric Von Frey(Bioseb社)を用い、患側の知覚の閾値を評価を行い更に健側との比も測定した。 患側の閾値はGroup1:8.36g Group2:7.97g Group3:5.93g 健側との比はGroup1:0.531 Group2:0.635 Group3:0.834 となりGroup3.2.1の順でより軽微な力で痛覚の反応があった。運動神経の評価として右長母指伸筋を採取しα-バングラトキシンで神経終末で染色し再支配状況を評価した。再支配率の平均はGroup1:91.2%、Group2:92.4%、Group3:96.9%となりGroup3.2.1の順で神経の再支配が行われた。 短期的電気刺激は初期の軸索伸長速度を早め、知覚・運動神経の再生を亢進すると考える。
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