| 研究課題/領域番号 |
25462805
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| 研究機関 | 日本大学 |
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研究代表者 |
仲沢 弘明 日本大学, 医学部, 教授 (60180270)
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| 研究分担者 |
副島 一孝 日本大学, 医学部, 准教授 (00246589)
下田 勝巳 日本大学, 医学部, 助教 (00266793)
樫村 勉 日本大学, 医学部, 助教 (20570740)
松本 太郎 日本大学, 医学部, 教授 (50366580)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| キーワード | 脱分化脂肪細胞 |
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| 研究概要 |
本研究の目的は、脱分化脂肪細胞（DFAT）の免疫抑制効果による同種皮膚移植の生着期間の延長効果を検討し、自家培養表皮移植の生着率向上を試みることである。ラットの同種皮膚移植および自家培養表皮移植を計画したが、実験プロトコールの実施検討の段階において、ラットは表皮のTern Overが早く自家培養表皮シートの作成が困難であると判明した。それゆえ、他動物種での自家培養表皮シート作成の検討を行った結果、ヒトの皮膚および皮下組織の組成が類似しているブタにおいて自家培養表皮シート作成を試みた。
15Kgの雄のブタの頸部および鼠径部より6cm2の全層皮膚を採取した。採取した全層皮膚より表皮細胞を抽出し3T3 feeder layer法で表皮培養をおこなった。鼠径部の皮膚では重層化された培養表皮シートの作成が不可能であったが、頸部皮膚では重層化された培養表皮シートの作成が可能であった。
このように、自家培養表皮シートの作成に成功したため、実験動物種をブタに変更した。ブタを用いた交換移植による同種皮膚移植実験を開始した。2頭のブタの背部より分層皮膚および20ｇの脂肪組織をそれぞれ採取した。分層皮膚は、DMEM液に浸漬し-90度のフリーザーで1ヵ月以上凍結保存した。脂肪組織は、天井培養によりDFATを作成し培養を行った。ブタ背部に皮膚欠損創を作成し交換植皮を行った。Control、DFAT投与群①（移植日にDFAT1×105cells投与）、DFAT投与群②（移植日および術後7日目にDFAT1×105cells投与）を作成した。術後1週間、2週間、3週間で評価を行った。肉眼的に同種皮膚移植部の相異は指摘できなかったが、組織学的検討を行っている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
自家培養表皮シート作成のための検討および動物種の変更に時間を要した。ブタ培養表皮シートの作成に成功し、平成26年度以降の同種皮膚移植後の自家培養表皮移植が可能となった。ブタ同種皮膚移植における生着期間の延長効果についての検討を行っている。
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| 今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、ブタ同種皮膚移植におけるDFATによる生着期間延長の延長効果について検討を行う。延長効果が十分に得られるDFATの至適投与条件についても検討する。平成27年度には、同種皮膚移植後の自家培養表皮移植の実験を行い自家培養表皮の生着率について検討を行う。
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| 次年度の研究費の使用計画 |
実験のプロトコール作成に時間を要したため、予定の実験を行うことが出来ず次年度使用額が生じた。
平成26年度には、引き続きブタにおける同種皮膚移植実験を行い、組織学的検討も行っていく予定である。
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