研究課題
①IL-6 KOマウス(以下IL-M)、Wild Typeマウス(以下WT-M)の各30匹にLPS投与し致死率はIL-Mが46.7%に対し、WT-Mは96.7%であった。平均生存期間はIL-Mは 3.82日、WT-Mは2.26日であった。②TNF-αKOマウス(以下TNF-M)とWT-Mの各25匹にLPS投与し致死率はTNF-Mが32.0%、WT-Mは100.0%であった。平均生存期間はTNF-Mが3.38日、WT-Mは2.44日であった。③IL-Mを用いてRT-PCRを行った。Ct値はIL-MのLPS投与群でSOCS3(以下SO-3)が27.8、STAT3(以下ST-3)が19.9、WT-MはSO-3が25.2、ST-3が18.3であった。また、LPS非投与群ではIL-MはSO-3が29.9、ST-3が20.4でありWT-MはSO-3が27.8、ST-3が20.0であった。つまり、IL-MではSO-3の増幅効率がST-3に比べ高値であった。しかも、LPS投与群では非投与群に比べSO-3とST-3の増幅効率が共に抑制された。④TNF-Mを用いたRT-PCRを行った。Ct値はTNF-MのLPS投与群でSO-3が27.5、ST-3が13.6でありWT-MはSO-3が25.6、ST-3が18.3であった。また、LPS非投与群ではTNF-MのSO-3が30.5、ST-3が18.4でありWT-MはSO-3が30.4、ST-3が14.2であった。つまり、TNF-MではLPS投与群でST-3の増幅効率がSO-3にくらべ明らかに抑制された。しかも、LPS非投与群ではST-3の増幅効率がWT-Mに比べTNF-Mで高値であった。⑤以上から敗血症病態の進展にIL-6, TNF-αの関与つまりST-3の17q21.31とSO-3の17q25.3の遺伝子が関連しているものと考えられた。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 1件)
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