心停止後症候群 (PCAS)に,高サイトカイン血症を主体とした各種高メディエータ血症が関与しているといわれており,敗血症 (sepsis) の病態に類似していることから,sepsis-like syndromeとして注目されている.その背景病態に遺伝的因子が如何に関与しているかを検討する目的で,PCAS急性期を対象に,全血mRNAを用いた遺伝子発現を網羅的に解析した.その結果,転帰に関連すると思われる遺伝子を約90個同定し,中でも特に好中球に関連する遺伝子の経時的変化と転帰に興味深い関連を認めた.また重症病態の転帰に関与する炎症反応関連遺伝子多型も同定された.
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