モルモット肝静脈の単離標本では、経壁神経刺激(TNS)により、アドレナリン作動性神経性一過性の張力増大反応を起こした。これらの反応はニフェジピンによって抑制されなかったが、cyclopiaxzonic acid (CPA)またはY-27632の存在下では抑制された。TNSはまた、アドレナリン作動性の細胞内Ca2+増大反応を起こした。これらの細胞内Ca2+濃度の変化はCPAの存在下で抑制された。以上の結果からモルモット肝静脈では、α受容体を介して、細胞内貯蔵部位からのCa2+の放出とROKを介する経路を経て収縮を起こしていることが分かった。
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