研究課題/領域番号 |
25462848
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00302886)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 癌 / 口腔癌 / Notch1 / 上皮性異形成 / ケラチン / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
1. 4NQOによるマウス舌の発癌実験:マウス(ICR系統およびC57BL/6系統)をコントロール群と4-ニトロキノリン1-オキシド(4NQO)飲水投与群とに分けて8-24週飼育し、舌癌誘発実験を行った。舌と食道粘膜に現れる変化を経時的に調べるため、舌と食道粘膜を採取し、組織標本を作成して上皮性異形成や扁平上皮癌の発生動態を調べた。また、その際にみられるNotch1やケラチン13、ケラチン15、Ki67などの発現の変化を免疫組織学的に調べ、比較解析した。 2. 対称分裂と非対称分裂の解析:Notch1のカルボキシル末端にテトラシステインタグを付加したコンストラクトを作成し、Notch1タンパクの局在を生細胞内で可視化するシステムの構築に取り組んだ。プラスミドベクターを用い、上皮系培養細胞に遺伝子を導入後、抗生物質でセレクションしてタグのついたNotch1を恒常発現する細胞株を作成した。生細胞においてFlAshラベリングシステムを用いNotch1タンパクの細胞内局在を可視化可能か検討している。 3. トランスジェニックマウス作成:上皮基底層特異的な発現を導入するためにマウスNotch1をヒトKrt14プロモーターの下流に挿入したトランスジーンを作製した。上皮由来細胞株にトランスフェクションして発現誘導の確認を行った後、C57BL/6系統のマウス受精卵に注入してトランスジェニックマウスを作成した。ゲノタイピングにより独立した3ラインのトランスジェニックマウスが得られた。現在、発現の解析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度の研究計画の多くを実施した。一部はより有効な新しい実験方法に置換して進めている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き計画に沿って研究を推進する。当初の計画の一部はより有効な新しい実験方法に置換して進める。
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