Porphyromonas gingivalis に感染した口腔癌細胞株は、プロテアーゼ受容体2(PAR2)と4が活性化された。PAR2の活性化はNFkBを、PAR4の活性化はp38/HSP27とERK1/2-Ets1経路をそれぞれ活性化し、前駆体マトリックスメタロプロテアーゼ9(MMP9)の産生を亢進した。細胞外に分泌された前駆体MMP9は、P. gingivalisタンパク分解酵素により活性化され、口腔癌細胞の浸潤能を促進した。またP. gingivalis感染口腔扁平上皮癌細胞株の浸潤能促進は、アップル・ホップポリフェノールにより抑制された。
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