研究課題/領域番号 |
25462878
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
村松 敬 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00276982)
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研究分担者 |
梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10298268)
美島 健二 昭和大学, 歯学部, 教授 (50275343)
井上 裕子 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (50367306)
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 唾液腺 / シェーグレン症候群 / 歯髄細胞 |
研究概要 |
本研究では著しい唾液分泌障害機構解明のプロトタイプとして、自己免疫性唾液腺炎であるシェーグレン症候群患者から得られた歯髄細胞と健常者から得られた歯髄細胞を唾液腺細胞に分化転換(transdifferentiation)させ、その分化過程において詳細に比較・検討することで、本疾患の成立機序の解明と治療法の確立を目指すことを目的とする。 平成25年度は小児シェーグレン症候群患者の抜去歯から歯髄を取り出した後に,培養を行い、現在、これが歯髄幹細胞としての性格を有しているか、FACSで確認している。また健常者の歯髄細胞を唾液腺に分化転換させるためにマウス胎児顎下腺由来間葉系細胞をフィーダーとし、その上に歯髄細胞を播種し、唾液腺細胞への方向付を行ない、歯髄細胞からRNAを抽出し、RT―PCR法ならびに免疫蛍光染色にて唾液腺マーカーであるアクアポリン-5 (AQP-5)、ムスカリン受容体、アミラーゼの発現を検索を行った。現在までに歯髄細胞から唾液腺細胞への明らかな分化はみられなかったが、平成26年度には、耳下腺細胞との共培養により分化転換が生じるか否かを検索する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
シェーグレン症候群患者からの歯髄細胞を入手に時間がかかったこともあり、全体的な進行がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度には、歯髄細胞と唾液腺由来フィーダー細胞を共培養して方向付をはかった後、耳下腺細胞との共培養により分化転換が生じるか否かを検索する。
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