糖鎖研究は口腔病変においても以前からレクチン染色を用いた比較解析や、癌の浸潤・転移に関する研究が行われきたが、前癌病変における糖鎖構造解析や機能解析について詳細な解析は未だ報告されていない。そこで我々は、舌前癌病変における糖鎖改変現象についてレクチンマイクロアレイによる網羅的な糖鎖構造解析、14種類のレクチン組織化学的染色およびCK10/13, 17免疫染色および糖鎖インフォマティックス解析により解析を行った。その結果、MGAT3とB4GALT1は、口腔粘膜前癌病変および扁平上皮癌の発現に強く関与していると考えられた。
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