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2016 年度 実績報告書

口腔内扁平上皮癌に対するMR顕微鏡の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25462910
研究機関北海道大学

研究代表者

箕輪 和行  北海道大学, 歯学研究科, 教授 (30209845)

研究分担者 藤間 憲幸  北海道大学, 大学病院, 助教 (80431360)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード拡散強調像 / QSI / 扁平上皮癌
研究実績の概要

前年度までに作成したQSIの撮像プロトコールに従い、32症例の口腔悪性腫瘍患者を同意書作成の上、撮像した。アーチファクトにて計算できなかった2名を除き30例(女性15名、男性15名、平均年齢70.1歳)を今回の対象患者とした。
1.UICCのTNM分類とQSIの各パラメーターとの相関関係について30例で比較した。QSIの信号強度とTNM分類との相関は全てのT,N,M因子において相関関係はみられなかった。2.手術にて病理組織標本が得られた27例でQSIと比較した。その結果、病理標本のKi-67染色割合においてQSIのパラメーターであるKurtosis,kurtosis corrected diffusion coefficient,α,ADC,slow D,DDCとの間に相関関係がみられた。病理組織上の異型はQSIのパラメーターであるkurtosis corrected diffusion coefficient,αとの間で相関関係がみられた。炎症性変化および角化所見とQSIのパラメーターは相関関係を示さなかった。3.FDG-PETは20例に施行され、FDG-PETのSUV(standard uptake value)とQSIのパラメーターとの間の相関関係は見られなかった。4.低酸素状態を反映するFMISO-PETは20例について施行された。QSIのパラメーターであるkurtosis corrected diffusion coefficient,α,ADC,slow D,DDCとFMISO-PETのSUV値において相関関係を認めた。
今回の結果を踏まえ、術前の画像検査においてQSIのパラメーターを参考にし、治療計画をたてて行きたいと考える。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [雑誌論文] 口腔がん再建術後に中心静脈カテーテル関連深部静脈血栓を生じた2例2017

    • 著者名/発表者名
      秦 浩信
    • 雑誌名

      口腔腫瘍

      巻: 29 ページ: 1-8

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] エナメル上皮腫の画像診断に関して2016

    • 著者名/発表者名
      箕輪和行
    • 雑誌名

      口腔腫瘍

      巻: 28 ページ: 256-263

  • [雑誌論文] クローズドロックに継続する前歯部開口の臨床的特徴2016

    • 著者名/発表者名
      後藤田章人
    • 雑誌名

      日本補綴誌

      巻: 8 ページ: 281-288

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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