口腔扁平上皮癌に対してMRI拡散強調像の一つであるQ-space法のパラメータを用いて病理組織学的な情報を非侵襲的に画像化する「MR顕微鏡」を開発することを目的とした。撮像に必要なプログラムを作成し、口腔癌患者から得た病理標本とQ-space法の各パラメータの比較、日常臨床で使用されている画像検索方法とQ-space法の各パラメータの比較を行い、「MR顕微鏡」に使用するQ-space法のどのパラメータが有効かを検討した。解析の結果、我々が作成したQ-space法のパラメータのいくつかは細胞増殖能と相関が示唆され、また、日常使用されている口腔癌の画像診断法との相関もみられた。
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