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2015 年度 実績報告書

ストレス応答タンパクの多様性についてーαNACとMUC1の核内での働きー

研究課題

研究課題/領域番号 25462921
研究機関長崎大学

研究代表者

佛坂 由可  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (10244089)

研究分担者 片山 郁夫  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80295089)
田代 茂樹  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (20300882)
榮田 智  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (80325662)
中村 卓  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (30172406)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードアルツハイマー病 / γ-taxilin / ER stress / hypoxia / αNAC
研究実績の概要

本研究の目的は、細胞質と核内で別の働きを有するストレス応答蛋白 (dual-function stress response protein) であるαNACとMUC1に注目し、DNA障害修復機構におけるこれら2つの蛋白の相互作用を解明することであった。特に、細胞のストレス死において、αNACとMUC1とが協調して、あるいは拮抗的に働くメカニズムを明らかにしいと考え研究を進めた。
しかし、αNACとMUC1の結合関係は認められず、協調関係はないようであった。そこで、新たにαNACに結合している蛋白であるγ-taxilinとの関係性に着目して、それらが協調して、あるいは拮抗的に働くメカニズムを研究した。γ-taxilinの発現が減少する事によって、細胞死が引き起こされる事を発見した。そして、その細胞死の経路は、αNACと同様にER stressを介しており、さらにミトコンドリアにも関与している事が分かった。しかし、ER stressの経路の内、αNACはPERKの経路のみを惹起していたが、γ-taxilinにおいては、それに加えて、IRE1α、JNKの経路を活性化している事が分かった。さらに、γ-taxilinの発現減少においてのみ、アルツハイマー病にて発現する事が認められているtauのリン酸化が誘導される事を発見した。このことは、アルツハイマー病の発症に、γ-taxilinが関与している事を示唆しているのかもしれない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件)

  • [国際共同研究] Massachusetts General Hospital(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Massachusetts General Hospital
  • [雑誌論文] Length of intact plasma membrane determines the diffusion properties of cellular water.2016

    • 著者名/発表者名
      Eida S, Van Cauteren M, Hotokezaka Y, Katayama I, Sasaki M, Obara M, Okuaki T, Sumi M, Nakamura T
    • 雑誌名

      Scientific reports

      巻: 6 ページ: 19051

    • DOI

      10.1038/srep19051

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] GSK-3β-dependent downregulation of γ-taxilin and αNAC merge to regulate ER stress responses.2015

    • 著者名/発表者名
      Hotokezaka Y, Katayama I, van Leyen K, Nakamura T
    • 雑誌名

      Cell Death and Disese

      巻: 6 ページ: e1719

    • DOI

      10.1038/cddis

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著 / 謝辞記載あり

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公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-01-27  

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