研究課題
基盤研究(C)
本研究では、p53遺伝子とFEN1遺伝子の発現のバランスが細胞の運命を決めているかどうかを調べた。p53遺伝子が変異しているT24細胞ではFEN1遺伝子の抑制によって細胞老化が促進するが、正常なp53遺伝子を発現させた細胞株を作製しFEN1遺伝子を抑制すると細胞死が起こった。一方、p53遺伝子が正常なHCT116細胞ではFEN1遺伝子を抑制すると細胞死が起こるが、p53遺伝子を持たないHCT116細胞ではFEN1遺伝子を抑制しても細胞老化や細胞死が起きなかった。これらの結果は、p53遺伝子とFEN1遺伝子の相互作用が細胞の運命を決める一つの要因となることを示唆するものと考える。
歯科放射線学