嚥下動態の画像評価方法としては、主に嚥下造影検査(VF)が利用され、嚥下内視鏡検査(VE)や超音波検査(US)も併用されている。USは被曝がなく、3次元・4次元的な動態を捉えることも可能で、簡便性、非侵襲性、リアルタイム性に優れ、口腔期の評価、特に舌運動の評価に有用であるとの報告も散見される。そこで、USを利用した舌運動および舌背上の食塊の動態に特化した画像解析ソフトの開発を試みたが、今回開発したソフトは、食塊を含めた舌運動を元画像よりも明瞭に描出し、さらに任意の方向での観察も可能であり、臨床応用にはさらに検討が必要であるが、口腔準備期・口腔期の嚥下動態の評価に有用である事が示唆された。
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