本研究の補助事業期間は昨年度(平成27年度)までであったが、研究成果の発表に最も適した学会である日本歯科放射線学会が例年6月前後に開催されるため、昨年度末に補助事業期間を1年間延長して頂いた。 本研究では、歯科用コーンビームCT装置のための品質保証計画実施用ファントムをいくつか製作したが、それらの中で、既存のファントムでは問題点が多く、新たなファントムの必要性が最も高いのは画素値の安定性を評価するためのファントムと考えられる。そこで、6月18日、19日に開催された日本歯科放射線学会第57回学術大会において、「歯科用コーンビームCT装置のための不変性試験用ボクセル値ファントムの開発」と題し、ファントムの仕様と特徴、そして実際に使用した結果について報告した。
|