EGFR-1及びKRAS遺伝子の変異検出システムを構築し、口腔細胞診検体を用いてこれら遺伝子変異の検出を試みた。 それぞれの遺伝子変異に対してプライマーを設計し、数種の細胞株を用いて遺伝子変異の検出を行った。その結果、約20分で遺伝子変異の検出が可能であった。口腔細胞診検体を用いたところ、明らかな変異は検出できなかった。細胞株の数や条件を調整して同様に実験したところ、少量の細胞(10-100個)から上記遺伝子変異が検出された。以上から口腔細胞診検体にはこれらの遺伝子の変異陽性症例が少ないか、あるいは角化細胞からの検出が困難と推測された。
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