【解剖献体のCBCT撮影】CBCT装置(AZ3000CT:朝日レントゲン工業(株))を用いて、解剖学実習献体25体の上顎結節部を中心に、フランクフルト平面を床と平行にて撮影した。また上顎結節部との比較をするために、上顎前歯部、下顎前歯部および下顎臼歯部についても撮影を行い、下顎の場合は下顎下縁平面を床と平行に位置づけした。撮像は、I-mode(79mmφ×70mm、ボクセルサイズ0.155mm)で行い、画像収集を行った。。 【画像分析】画像ソフトウェア(Mimics:マテリアライズジャパン(株))を用いて、フランクフルト平面、正中矢状面を基準平面として、三次元的な距離計測を行い、翼突上顎縫合部最下点を基準に、歯槽骨の垂直的高径(歯槽頂から翼突上顎縫合部最下点間、歯槽頂から上顎洞底間、歯槽頂からANS間)および水平的な幅径の計測を行った。加えて、cross-sectional画像を用いて、Gray-Scale値から、上顎結節部の皮質骨の厚さを計測し、比較のために、上顎前歯、犬歯小臼歯、下顎前歯、犬歯小臼歯、大臼歯部に計測位置を設定し、皮質骨の厚さを計測した。 【CBCTを撮像した試料の解剖】上顎結節およびその周囲の剖出を行い、神経・脈管の走行を確認した。 【DICOMデータから光造形モデル作製】解剖献体のうち上顎大臼歯・上顎結節部の骨量があるものとないものを抽出し、DICOMデータから、STLデータを作製し、そのSTLデータをもとに光造形モデルの作製を行った。 【DICOMデータから応力解析】解剖献体のDICOMデータから応力解析モデルを作製し、インプラント体の形態、埋入の位置の変化による応力の違いを検討した。
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