コンポジットレジン修復物に対する審美的要求が、年々高まってきているにもかかわらず、歯との色調適合性の問題は、臨床において、日々、術者を悩ませ続けている。しかしながら、コンポジットレジン修復物の色調適合性を向上させるために、コンポジットレジン材料にどのような光学的特性を与えれば良いのか、またエナメル質窩縁をどのように処理すれば良いのかといった問題に対して、エビデンスを与える研究はまったく為されていない。本研究は、コンポジットレジン修復物と歯との色調適合性の向上を目指し、その影響因子を検討することで、色調適合性に優れたコンポジットレジン材料の特徴を明らかにし、その臨床技法の構築を図った。
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