飽和移動差核磁気共鳴測定法(STD-NMR)を用いた接着性モノマーとコラーゲンの相互作用解析では、理化学研究所横浜NMR共用プラットフォームに解析協力を頂いた。(STD) NMR法は、高分子タンパク質 と 低分子(リガンド)の結合複合体(binding component)の確認、低分子リガンド側の認識部位(エピトープ)の解析が可能である。接着性モノマーとコラーゲン分子レベルで解明し、水溶性のアテロコラーゲンでは、接着性モノマーとの疎水性相互作用が示唆された。また、固体NM測定により、歯質アパタイトと接着性モノマーとの反応が観測された。不溶性のコラーゲンとの相互作用は今後検討が必要である。
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