研究課題/領域番号 |
25462953
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
福島 正義 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30156773)
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研究分担者 |
石崎 裕子 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (60303161)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 臨床研究 / セラミックス / CAD/CAM / 接着 / 修復物の寿命 |
研究概要 |
本研究の目的は申請者が過去25年間にレジンラミネートベニア、ポーセレンラミネートベニアおよびCAD/CAM セラミック修復物の接着性セラミック系修復物をそれぞれ5年~23年追跡して得られた症例資料を用いて、修 復歯の後ろ向き(retrospective )観察を行い、修復物の寿命に影響する3大要因すなわち材料、術式および患者 について分析する。それによって各修復法の適応基準やメインテナンスにおける留意点を明らかにし、オールセ ラミック修復に関わる治療ガイドラインや患者へのインフォームドコンセントに必要な臨床的根拠を示すことである。平成25年度は修復物の経年的な変化を記録したレプリカ模型の変化を3次元形状を測定するために3D光学スキャナー(シロナデンタルシステムズ社)を購入した。ポーセレンラミネートベニア修復物の分析については23年間の修復物の事故症例の集計が終わったところである。結果の一部は論文報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
3次元形状測定システムの構築は遅れている。光学スキャナーがドイツ製であり、近々、バージョンアップするという噂が当初よりあったため日本に輸入される機会を待ったが、それがかなわず、結果的に年度末になって申請した旧バージョンを購入することになった。また、製品パンフレットにはSTL形式でデータが読み出せるとのことであったが、それには別途ライセンスが必要であることが判明した。ライセンスの購入を打診したが、国内に準備されていないとの回答で、現在ドイツへ照会中である。
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今後の研究の推進方策 |
3次元形状測定システムの構築を進める一方で、レジンラミネートベニアおよびCAD/CAMセラミックの症例資料を整理し、そのなかの事故症例について原因を調べ、統計学的な生存分析を行なう。
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次年度の研究費の使用計画 |
大型物品(inEos BlueスキャナーPC付)の購入が年度末になり、購入金額の確定が遅れたため差額が生じた。 次年度の旅費に繰り込むことにする。
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