本研究は、ケイ酸カルシウム系歯内療法用材料の試作並びに臨床への応用展開を中心として行ったものである。 研究期間中、材料の試作から試作材料の理化学的性質、生体親和性及び臨床応用を見据えた動物実験など行い、材料の種々の性質を確認した。 上記各種実験を通じ、試作したケイ酸カルシウム系歯内療法用材料は、これまでの製品を比べた場合、優れた理化学的性質及び生体機能性を持ちながら、優れた操作性を有することが確認された。また、この種の材料の特徴とするリン酸カルシウムの形成により、高い覆髄成功率を確認された。 一方、国産のため、生産コスト、販売価額などの面において、いずれもこれまでの外国製品を比べ、格段に進歩したことは認められた。 また、本試作品に関する研究報告、論文報告など、様々な手段を通じ、国内外に宣伝を行い、知識、技術の共有をはかった。
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