研究成果の概要 |
咽頭期嚥下の観察にVF検査は有用であるが,被曝や造影剤誤嚥の危険性,装置が高価なため臨床応用に制限がある。我々は,非侵襲的にかつ簡便に嚥下機能を評価する方法として,PPTを頸部に貼付して嚥下運動を解析する方法を考案した.この結果から,在宅患者用の小型でピエゾセンサーを用いた嚥下機能評価訓練装置を試作し,正常者の嚥下機能が評価可能か検討した。試作機を用いたRSSTでの嚥下運動の検出率は89.4(%)であり,精度向上のために改造した。さらに試作機が判定した被験者の嚥下情報をICT(情報通信技術)を応用してインターネット経由で主治医に転送できる遠隔医療としての在宅嚥下機能評価訓練システムを構築した。
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