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2013 年度 実施状況報告書

信号検出理論による歯根膜感覚の内的感覚決定プロセスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25462995
研究機関岡山大学

研究代表者

沖 和広  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00346454)

研究分担者 皆木 省吾  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80190693)
西川 悟郎  岡山大学, 大学病院, 講師 (00172635)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード歯根膜感覚 / 咬合感覚 / 信号検出理論
研究概要

研究計画計画書に従って,本年度では『[荷重刺激の呈示-被験者反応の記録]の一元化による完全自動化』をコンセプトとした荷重刺激装置システムの構築,作製に着手した.
当初予定していた荷重刺激は,プログラマブル・コントローラー(PLC)によって動作をプログラムしたACサーボモータによりロードセルを操作して被験歯に荷重を加える設計としていた.しかし,計測対象が口腔内の大臼歯であることを勘案すると,装置の小型化が必要であると判断し,ACサーボモータの回転運動をボールねじを利用したリニアアクチュエーターによる直線運動に変換し,直線的な押し出し運動に要する負荷をモータ回転トルクとしてPLCデータメモリ領域にフィードバックすることによって解決することとした.この仕様変更により本荷重刺激装置はトルク制御で動作させることになるため,100 min-1の定速回転時のモータ回転軸に加わる帰還トルクの再現性を調査した.その結果,無負荷時,20 g重,30 g重,50 g重,100 g重 のおもり巻き取り時の帰還トルク(%)はそれぞれ1.657 ± 0.016,1.966 ± 0.068,2.287 ± 0.232,2.643 ± 0.062,3.532 ± 0.368 であり,モータ回転軸帰還トルクと負荷質量との間には,有意な相関が観察された(Peasonの相関係数;0.99747).これらの結果から,トルク制御による荷重呈示は可能と判断し,現在ラダープログラムを作成中である.
被験者操作パネルとしては当初タッチパネル機能を有した液晶PCあるいはタブレット端末を予定していたが,本研究で用いるPLCとの通信親和性が高い有線式タッチパネルを採用し,現在ユーザーインターフェイスを作成中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度の研究計画では,荷重刺激装置完成後,正常被験者20名を対象とした予備実験を予定していたため,荷重刺激装置が完成していないことは一見すると遅滞している.しかし,装置動作プログラムおよびユーザーインターフェイスの完成の目処は立っていること,予定している予備実験は過去に実施経験のある内容であるとともに,小規模集団を対象としていることを勘案すると,次年度内に遅滞を解消しつつ,研究当初のタイムスケジュールに復帰させることは十分可能と思われる.

今後の研究の推進方策

まず可及的速やかに荷重刺激装置を完成させる必要がある.このために追加が必要な資材,人材は現在のところなく,研究代表者が十分実現可能と思われる.
本装置完成後に研究実施計画書のプロトコルの細部に再検討を加えた後に,本学倫理委員会で本研究の倫理性を審議予定である.
倫理承認後,予定通り20名の正常被験者を対象とした実験を行い,信号検出理論を用いて歯根膜感覚の受信者操作特性曲線(ROC曲線)を求め,過去の知見との比較検討を加える予定である.

次年度の研究費の使用計画

購入予定の物品を安価に購入できたため.
前年度繰り越し金が少額であるため,当初の研究計画通りに予算を執行する予定である.

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公開日: 2015-05-28  

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